冬に温かい昼ごはんを持っていきたくて保温弁当箱を調べ始めた、札幌のジョニーです。
札幌の1月は平年で平均気温−3.2℃、日最低気温の平年値は−6.4℃(気象庁の1991〜2020年平年値)。この気温のなかを持ち歩いて、昼に温かいごはんを食べたい。そう思って各社の製品ページを開いたのですが、そこで手が止まりました。
「保温効力65℃以上(6時間)」「61℃以上(6時間)」と書いてあるメーカーがある一方で、数字そのものを出していないメーカーがあります。しかも数字を出しているメーカー同士でも、その数字をどう測ったかの書き方がそろっていません。各社の「保温効力◯℃以上」は、同じ条件で測られたものだと公式ページからは確認できませんでした。だから、数字の大小だけで順位をつけると、たぶん間違えます。
というわけで今回は、保温弁当箱を5製品くらべて、「公式が保温効力の数値を出しているか」「電子レンジと食洗機が容器ごとに使えるか」の2点から選べるように整理しました。
※記事内の情報は取材当時のものです。価格・仕様・在庫は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
先に結論
・迷ったら サーモス JBC-801(5製品で唯一、内容器とハシの食洗機対応を公式が明記)
・ケースごと洗いたいなら 象印 SL-NC09(保温ケース本体を丸洗いできると公式が明記。水中放置は不可)
・毎日持ち歩くなら アスベル HLB-B700(3容器そろって約582gで、ランチジャー3製品のなかで最軽量)
・1つの器で食べたいなら スケーター STLBD8AG(約495gの丼型で、保冷効力11℃以下も公式に出ている)
・しっかり食べたいなら タイガー LWU-A202(ごはん容器0.80L・お茶碗4杯分の大容量構成)
- この記事が向いていない人
- 保温弁当箱を選ぶときに見るべき3つの基準
- 保温弁当箱おすすめ5製品の比較表
- 保温弁当箱サーモスおすすめJBC-801(洗う手間を減らしたい人向け)
- 保温弁当箱象印おすすめSL-NC09(ケースごと洗いたい人向け)
- 保温弁当箱アスベルおすすめHLB-B700(毎日持ち歩く人向け)
- 保温弁当箱スケーターおすすめSTLBD8AG(1つの器で食べたい人向け)
- 保温弁当箱タイガーおすすめLWU-A202(しっかり食べる人向け)
- レビューで多かった不満と、その避け方
- ランチジャー型と丼型、どっちを選ぶ?
- 保温弁当箱の状況別おすすめ
- 買ったあと、最初にやること
- 保温弁当箱の捨て方(札幌市の場合)
- 保温弁当箱おすすめまとめ
- あわせて読みたい
この記事が向いていない人
先に外しておきます。次のどれかに当てはまる方は、この記事を読んでも欲しいものが見つかりません。
- 「どれが一番保温力が高いか」の順位表がほしい人。この記事では保温効力の数値で順位をつけません。5製品のうち公式が数値を出しているのは3製品だけで、しかもその測定条件が同じだと確認できたメーカーの組み合わせは0でした。順位表がほしい方は、数字を並べているほかのサイトのほうが早いです
- 「何時間まで温かい」の保証がほしい人。公式の数値はすべて6時間時点の下限値で、朝7時に詰めて15時に食べるような使い方は各社の表示条件の外です。何時までもつかは、この記事では書けません
- 電子レンジで丸ごと温め直したい人。5製品とも保温ケース本体はレンジに入れられません。レンジに入れられるのは内容器だけで、それも製品によって可否が違います
- 本体の見た目やカラー展開で選びたい人。ここでは公式が出している数値と、低評価レビュー75件の中身だけを見ています。デザインの良し悪しは書いていません
逆に、「公式が何を書いていて、何を書いていないのか」を先に知ってから買いたい人には、たぶん使えます。
保温弁当箱を選ぶときに見るべき3つの基準
基準1|公式の「保温効力」は、出ている製品と出ていない製品がある
いちばん最初に知っておいてほしいのがこれです。保温弁当箱の「保温効力◯℃以上(6時間)」という数値は、全メーカーが公表しているわけではありません。
今回の5製品でいうと、公式に数値があるのは3製品、公式に記載がないのは2製品でした。
- 公式に数値がある3製品…サーモス JBC-801が61℃以上(6時間)、象印 SL-NC09が65℃以上(6時間)、スケーター STLBD8AGが58度以上(6時間)
- 公式に記載がない2製品…アスベル HLB-B700とタイガー LWU-A202。製品ページにも取扱説明書PDFにも、保温効力の数値は見つかりませんでした
- そして、その数値の測定条件まで製品ページに書いてあるのは1製品だけでした。室温・湯温・時間・容器への満たし方の4つを全部書いていたのは象印だけで、サーモスは室温20℃・95℃の熱湯・所定時間放置までは書いていますが、±の許容差と「規定量」の具体量は公式資料で見つかりませんでした
- 4つの条件がすべて一致したメーカーの組み合わせは、0組です。スケーターは時間(6時間)以外の条件が公式ページに書かれておらず、アスベルは公式画像に条件の定義はありますが±の表記と縦置きの指定がありません
ちなみに「まほうびん」にはJIS S 2006:2024という規格があります。ただし規格の本文には「この規格は、飲料用のまほうびんについて規定する」とあり、保温弁当箱やランチジャーが対象に含まれるかどうかは、公開されている範囲では確認できませんでした。5製品のメーカーのうち「JIS準拠」と公式に明記していた会社は0社です(アスベルだけが公式の製品画像で「JIS S 2006:1994 9.4準用」と、準拠ではなく準用という言い方で規格に触れています)。
というわけで、この記事では保温効力の数字で順位をつけません。数字は事実として並べますが、推す理由には使いません。
基準2|ごはん容器の実容量(L)で見る。「お茶碗◯杯」は5製品中2製品にしかない
次に見るのはごはん容器の容量です。ここは3倍以上の開きがあります。
- ごはん容器の実容量は0.25L〜0.80L。いちばん小さいのがアスベル HLB-B700の0.25L、いちばん大きいのがタイガー LWU-A202の0.80Lです。同じ「保温弁当箱」でも中身の量が全然違います
- 「お茶碗◯杯」という公式表記があるのは5製品中2製品だけです。サーモス JBC-801が茶碗約1.3杯・約0.6合、タイガー LWU-A202がお茶碗4杯。残る3製品は公式にリットル表記しかありません
- 総容量とごはん容器の容量は別物です。たとえば総容量0.84Lの象印 SL-NC09も、ごはん容器だけ見ると0.31Lです。総容量にはおかず容器とスープ容器が含まれているので、「大きく見えるのにごはんが少ない」ということが起きます
低評価レビュー75件のうち容量・容器構成に関する不満が22件あり、そこには「現場仕事してる者には全く物足りない。お茶碗1.3とか書いてあるのはほんとに小さなお椀の事。」という声もありました。買う前にリットルで見ておくと、この失敗は避けられます。
基準3|電子レンジと食洗機は、容器ごとに可否が違う
ここは調べていていちばん驚いたところです。「レンジ対応」と一言で書ける製品は1つもありません。
- レンジに入れられるのは内容器だけで、保温ケース本体は5製品とも不可です。サーモス JBC-801は内容器のみ可(フタを除く)、象印 SL-NC09はごはん・おかず・スープの各容器が可(フタを除く)、スケーター STLBD8AGは中容器のみ可で本体は不可、と書き方がバラバラです
- 2製品は、レンジ可否そのものが公式に書かれていません。アスベル HLB-B700とタイガー LWU-A202は、製品ページで容器ごとのレンジ対応の明記を確認できませんでした
- 食洗機に至っては、公式が対応を明記していたのは1製品だけでした。サーモス JBC-801だけが内容器・ハシ・ハシケースの食洗機対応を公式に書いています。スケーター STLBD8AGは不可と明記、残る3製品は記載なしです
毎日使うものなので、洗う手間はここで決まります。この記事で製品を推す理由に洗いやすさを持ってきているのは、それが5製品を横に並べて比べられる数少ない軸だからです。
保温弁当箱おすすめ5製品の比較表
公式ページに書かれている内容だけを並べました。空欄は作らず、書かれていないものは「公式に記載なし」と書いています。
| 製品 | 型 | 保温効力(6時間) | 総容量 | ごはん容器 | 総質量 | レンジ | 食洗機 | 付属品 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サーモス JBC-801 | ランチジャー | 61℃以上 | 0.69L | 0.27L | 約0.6kg | 内容器のみ可(フタ除く) | 内容器・ハシ・ハシケース可 | 専用バッグ・ハシ・ハシケース |
| 象印 SL-NC09 | ランチジャー | 65℃以上 | 0.84L | 0.31L | 約0.7kg | ごはん・おかず・スープ容器可(フタ除く) | 公式に記載なし | 専用バッグ・ハシ等 |
| アスベル HLB-B700 | ランチジャー | 公式に記載なし | 0.70L | 0.25L | 約582g | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| スケーター STLBD8AG | 丼型 | 58度以上 | 800ml | 中容器320ml | 約495g | 中容器のみ可・本体不可 | 不可 | 公式に記載なし |
| タイガー LWU-A202 | ランチジャー | 公式に記載なし | 1.41L | 0.80L | 約1.1kg | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ハシ・ショルダーベルト |
表の「保温効力」の欄は、それぞれのメーカーが自社の条件で測った値です。測定条件が同じだと確認できたメーカーの組み合わせは0組なので、この列の数字を横に並べて大小を比べることはできません。あくまで「その会社が、その会社の条件で出した数字」として見てください。
保温弁当箱サーモスおすすめJBC-801(洗う手間を減らしたい人向け)
真空断熱の保温ケースに、ごはん0.27L・おかず0.22L・スープ0.20Lの3容器が入るランチジャーです。サーモス JBC-801を今回の本命に置いたのは、5製品のなかでこれだけが内容器とハシまで含めた食洗機対応を公式に書いているからです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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サーモス JBC-801の良いところ
- 内容器・ハシ・ハシケースが食洗機に入れられると公式が明記しています。今回の5製品で食洗機対応を公式に書いているのはこの製品だけで、象印・アスベル・タイガーは記載なし、スケーターは不可です
- 保温効力61℃以上(6時間)という数値が公式にあります。さらに「保温効力とは、室温20℃において製品に規定量の95℃の熱湯を満たし、所定時間放置した場合の温度です」という条件の説明も同じページに載っています
- ごはん容器の目安が「茶碗約1.3杯、約0.6合」と書かれています。リットル表記だけだと想像しにくい部分が、公式の言葉で確認できます
- 総質量は専用バッグを含めて約0.6kgです。ランチジャー3製品のなかでは、アスベル HLB-B700の約582gに次いで軽い部類になります
- 専用バッグ・ハシ・ハシケースが付属します。低評価レビューにも「箸入れが開きづらい」という指摘があるとおり、ハシケースは本体一体ではなく独立した付属品です
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サーモス JBC-801が向いていない人
- 汁物をたっぷり持ち歩きたい人には向きません。レビューには「スープをいれる容器のパッキンがすぐにはずれます。 その結果、汁漏れがおこります。」という声があります
- 成人男性が主食をしっかり食べる用途には小さいです。レビューには「高校生の孫に温かいお弁当を… のつもりで注文しましたが 思わず笑ってしまうぐらい 小さすぎました。」という声があります
- 詰めてから5時間以上あけて食べる使い方は、公式の表示条件の外です。レビューには「約5時間後に開けるとご飯が冷たいまではいかないけど温かくもない状態です。」という声があります
保温弁当箱象印おすすめSL-NC09(ケースごと洗いたい人向け)
まほうびん構造の保温ケースに、ごはん0.31L・おかず0.33L・スープ0.20Lが入るランチジャーです。象印 SL-NC09の特徴は、保温ケースの本体そのものを丸洗いできると公式が書いていることです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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象印 SL-NC09の良いところ
- 保温ケースの本体を丸洗いできると公式が書いています。ただし水中への放置は不可です。5製品のうち、本体の丸洗いに触れているのはこの製品だけでした
- ごはん容器・おかず容器・スープ容器の3つとも、フタを除いて電子レンジ可と公式にあります。容器ごとに可否が分かれる製品が多いなかで、ここは分かりやすい部類です
- 保温効力の測定条件を、室温20℃±2℃・湯温95℃±1℃・6時間・飯器ふた下端まで満たしてふたをつけて縦置き、と4項目すべて公式に書いています。今回調べた範囲で、ここまで書いていたのは象印だけです
- 公式の保温効力は65℃以上(6時間)で、数値そのものは5製品のなかで最も高い値です。ただし他社と測定条件が同じだと確認できていないため、この数値を根拠に他社より上とは言えません
- 内容器はクリンベル加工、本体はステンレスボディと公式に材質が書かれています。低評価レビューのなかにも「容量少なめだけど温かいお弁当食べられて息子にも喜ばれた。バッグも水筒が入っていい。」という記載がありました
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象印 SL-NC09が向いていない人
- 肉体労働でしっかり食べる人には量が足りません。レビューには「現場仕事してる者には全く物足りない。お茶碗1.3とか書いてあるのはほんとに小さなお椀の事。」という声があります
- 学生カバンに入れて持ち歩く用途には大きいです。レビューには「しかし、大きくて重いので、学生カバンには入らず、これを理由に購入も迷っていました。」という声があります
- おかずを冷たいまま持っていきたい人には向きません。レビューには「おかずまで温まってしまうのが嫌過ぎました。写真のようにイチゴを入れるのは無理ちゃうかな。」という声があります
保温弁当箱アスベルおすすめHLB-B700(毎日持ち歩く人向け)
ランタスBSシリーズのランチジャーで、ごはん0.25L・おかず0.25L・スープ0.20Lの3容器構成です。アスベル HLB-B700は3容器そろって約582gと、今回のランチジャー3製品のなかでいちばん軽い製品でした。
買うときの注意。アスベルの現行ランチジャーには、ごはん容器0.36LのHLB-T820、0.39LのHLB-B1040など容量違いが並んでいます。HLB-B700(品番A3197)はそのなかで最小の0.70L構成なので、ごはんの量を求めて買うと足りません。量が必要ならタイガー LWU-A202のような大容量タイプを見てください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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アスベル HLB-B700の良いところ
- 3容器そろって約582gで、今回のランチジャー3製品のなかで最軽量です。サーモス JBC-801が約0.6kg、象印 SL-NC09が約0.7kg、タイガー LWU-A202が約1.1kgなので、毎日カバンに入れるなら差が出ます
- 寸法は幅13.0×奥行11.4×高さ18.0cmです。象印 SL-NC09の高さ20.5cm、タイガー LWU-A202の高さ23.6cmと比べると、縦の収まりがよくなります
- 保温だけでなく保冷の用途も公式に書かれています。ただし保冷効力の数値はありません
- 公式の製品画像に、保温効力の測定条件の定義が載っています。室温20度、保温ケースに熱湯をごはん容器フタ下端まで満たし、95度から6時間放置、という内容です。ただしこれは条件の定義であって、この型番の温度の数値ではありません
- 本体はステンレス鋼とアクリル樹脂、内容器はポリプロピレンとシリコーンゴム等、と材質が公式に書かれています。材質を公式に書いていたのは5製品中3製品です
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アスベル HLB-B700が向いていない人
- 公式の保温効力の数値を見てから買いたい人には向きません。アスベルの現行7型番を確認しましたが、型番ごとの「◯℃以上」という数値は1件も見つかりませんでした
- 朝詰めて昼に熱々を食べたい人の期待には届きません。レビューには「お味噌は熱々を入れても、昼に食べる時にはぬるくなってます。 ご飯も同じく。」という声があります
- ごはんを多めに食べる人には容量が足りません。レビューには「ご飯の量があともう少し足りない(1.5杯分欲しい)」という声があります
保温弁当箱スケーターおすすめSTLBD8AG(1つの器で食べたい人向け)
真空二重構造の本体に中容器を重ねる丼型です。スケーター STLBD8AGは総質量が約495gと今回の5製品でいちばん軽く、保冷効力11℃以下(6時間)という数値まで公式に出ている点がほかと違います。
買うときの注意。この丼型には550mlと800mlの容量違いがあり、購入ページでどちらかを選ぶ形になっています。この記事で扱っているのは総容量800ml(中容器320ml+本体480ml)のSTLBD8AGのほうです。550mlを選ぶと中身の量が変わるので、注文前に選択肢を確認してください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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スケーター STLBD8AGの良いところ
- 総質量が約495gで、今回の5製品でいちばん軽い製品です。ランチジャー3製品が約582g〜約1.1kgなので、持ち歩きの負担はここが最小になります
- 保冷効力11℃以下(6時間)という数値が公式にあります。5製品のなかで保冷側の数値を公式に出しているのはこの製品だけでした。夏に冷たいものを入れる使い方も想定するなら、判断材料になります
- 保温効力は58度以上(6時間)と公式にあります。ただし室温・湯温・満たし方などの測定条件は、公式オンラインストアの製品ページでも企業サイトでも見つかりませんでした
- 寸法は直径13.0×高さ13.0cmです。高さ17.5〜23.6cmのランチジャー3製品と比べると、カバンの中で寝かせずに入れやすい形になります
- 公式ページに「おかず類は冷ましてからおかず容器に入れてください」という使い方の記載があります。中容器のみレンジ可・本体不可という条件も、同じページに書かれています
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スケーター STLBD8AGが向いていない人
- 汁気の多いものをカバンに入れて運ぶ人には向きません。レビューには「どんぶりの汁が全部こぼれてカバンの中ぐちゃぐちゃ。。。」という声があります
- 職場で温め直したい人には使いにくいです。レビューには「むしろ、レンチンできないし水蒸気でべちゃべちゃだし使い勝手悪すぎます」という声があります
- 真冬の屋外に長時間置く使い方では期待どおりになりません。レビューには「事前に熱湯で予熱をしておいても真冬では数時間で冷めました。」という声があります
保温弁当箱タイガーおすすめLWU-A202(しっかり食べる人向け)
まほうびんと同じ真空二重構造の保温ケースに、ごはん0.80L・おかず0.34L・スープ0.27Lの3容器が入る大容量タイプです。タイガー LWU-A202は、ごはん容器がお茶碗4杯分と公式に書かれている唯一の製品でした。
買うときの注意。タイガーの同じ製品ページには、ごはん容器0.61L・総容量1.22LのLWU-A172が並んでいます。お茶碗4杯分に相当するのはLWU-A202のほうで、A172を選ぶとごはんの量が変わります。型番の下3桁で見分けてください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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タイガー LWU-A202の良いところ
- ごはん容器が0.80Lで、今回の5製品のなかで最大です。2番目に大きい象印 SL-NC09が0.31Lなので、倍以上の差があります。主食の量で選ぶならここが決め手になります
- 公式に「お茶碗4杯」という表記があります。リットル表記だけの製品が多いなかで、量のイメージがつかみやすい書き方をしている数少ない製品です
- おかず容器0.34L・スープ容器0.27Lも、他の4製品より大きい構成です。総容量は1.41Lで、2番目の象印 SL-NC09の0.84Lを大きく上回ります
- 保温ケースは、まほうびんと同じ真空二重構造だと公式に説明されています。ただし保温効力の数値そのものは、製品ページにも取扱説明書PDFにも見つかりませんでした
- ハシとショルダーベルトが付属します。約1.1kgあるので、手提げではなく肩にかけて運ぶ前提の付属品構成です
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タイガー LWU-A202が向いていない人
- おかずを多めに詰めたい人には、容器の構成が合いません。レビューには「おかずを入れる容器が小さい。 写真ではたくさんおかずが入っていますが」という声があります
- 朝詰めて昼に熱いまま食べたい人の期待には届きません。レビューには「8時にご飯を詰めて、12時半には、もうぬるいです。」という声があります
- 汁物を満たして持ち運ぶ使い方には向きません。レビューには「汁容器の密閉性が甘く、傾けたら普通にこぼれています。」という声があります
レビューで多かった不満と、その避け方
5製品のAmazon低評価レビュー75件(星1〜3)を読んで、3件以上まとまった主訴を5つに分けました。件数は75件のなかでの数で、全レビューの発生率ではありません。
不満1|昼にはぬるい・冷めている(22件)
いちばん多かったのがこれです。75件のうち22件が、時間が経ったあとの温度についての不満でした。「保温性は、皆無です。 トリセツ通りにしても 全く保温性は ありません!」「熱湯でそれぞれ温めて5時間後でも常温 3度色々方法試しましたがダメです。」といった書き方で、5製品すべてに分散しています。
- 公式の数値はすべて6時間時点の値です。レビューには「7:30頃入れて15:00頃食べる」という記録もあり、これは各社の表示条件の外側の使い方になります。まず自分が何時間後に食べるのかを数えてください
- 予熱をしたうえで冷めたという記載が複数あります。取扱説明どおりに熱湯で温めてから使っても足りないという声なので、予熱で解決するとは限りません
- 公式が数値を出している3製品を選ぶ、というのが唯一とれる対策です。数値があるサーモス JBC-801と象印 SL-NC09なら、少なくとも6時間時点でメーカーが何℃と言っているかは分かります
不満2|容量や容器の構成が用途に合わない(22件)
同数で並んだのが容量です。「少食の人用です。味噌汁一杯分入りません。 ご飯も成人の男の人なら、足りないと言ってます。」「余りにも容量が少ない…わしゃあダイエット中のOLか!? と自分でツッコミを入れました。」といった声が並びます。
- 総容量ではなく、ごはん容器の実容量を見てください。今回の5製品ではごはん容器が0.25L〜0.80Lまで開いています。総容量が大きくてもごはんが少ない構成があります
- 「お茶碗◯杯」の公式表記があるのは2製品だけです。感覚で選ぶと外れます。数字がない製品は、リットルで他製品と比べるしかありません
- 肉体労働や成人男性の主食用途なら、大容量タイプを見てください。ごはん容器0.80Lのタイガー LWU-A202が、今回の5製品では唯一その帯に入ります
不満3|パッキンが外れる・汁が漏れる(14件)
3番目が密閉まわりで14件でした。スープ容器のパッキンが洗っているうちに外れる、傾けると漏れる、という内容です。「使用から2ヶ月足らずでスープカップのパッキンが開け締めで外れるようになり」「試しに水を入れて傾けると、ポタポタと水が垂れます。」といった記載があります。汁物を入れる容器は消耗部品があると考えて、カバンの中で立てて運べるかを先に考えておくと被害が小さくて済みます。
不満4|箸・バッグ・開閉が使いにくい(11件)
付属品まわりが11件です。「箸入れが開きづらい」「取っ手が短く持ちにくいです。」「付属の箸もやたらと太く、使えない!夏は保冷剤入れたいが隙間がほとんどない。」など、本体性能とは別のところで毎日ストレスになる部分です。付属品の内容は5製品でばらつきがあり、アスベル HLB-B700とスケーター STLBD8AGは付属品自体が公式に記載なしでした。
不満5|においや汚れが残る(6件)
いちばん少ないクラスタで6件です。「結構、ニオイが食べ物に付きます。」「開けてみると、おかず入れにたくさん指紋が付いていました。」といった内容でした。洗いやすさで選べるならここのリスクは下げられます。食洗機対応が公式に書かれているのは5製品でサーモス JBC-801だけ、本体丸洗いが書かれているのは象印 SL-NC09だけです。
ランチジャー型と丼型、どっちを選ぶ?
今回の5製品は、ごはん・おかず・スープを分けて持つランチジャー型が4製品、1つの器に重ねる丼型が1製品です。迷ったときの分かれ目はここになります。
ランチジャー型は、おかずとスープを別容器で持てるぶん総容量が大きくなります。総容量0.69L〜1.41Lで、ごはん容器も0.25L〜0.80Lと幅があります。そのかわり総質量は約582g〜約1.1kgで、高さも17.5〜23.6cmあります。
丼型のスケーター STLBD8AGは、総容量800mlを本体480ml+中容器320mlの2つで構成します。総質量約495g・直径13.0×高さ13.0cmと、5製品で最も軽くて背が低い。かわりに食洗機は不可、本体はレンジ不可です。
「洗いやすさと容量を取るならランチジャー型、軽さと持ち歩きやすさを取るなら丼型」という分け方になります。汁物をカバンで運ぶ予定があるなら、丼型は漏れに関するレビューが複数あることも見ておいてください。
保温弁当箱の状況別おすすめ
使う場面ごとに、5製品のどれを見ればいいかをまとめます。
毎日職場に持っていって、帰ってから洗うのが面倒。この人はサーモス JBC-801です。5製品で唯一、内容器とハシの食洗機対応を公式が明記しています。
汁物やにおいの強いおかずを入れるので、ケースごと洗いたい。この人は象印 SL-NC09です。保温ケース本体を丸洗いできると公式が明記しています(水中放置は不可)。
すでに荷物が多くて、これ以上重くしたくない。この人はアスベル HLB-B700です。3容器そろって約582gで、ランチジャー3製品のなかで最軽量です。
丼ものが好きで、容器を分けたくない。この人はスケーター STLBD8AGです。約495gの丼型で、保冷効力11℃以下も公式に出ています。
現場仕事で、昼にしっかり食べないと持たない。この人はタイガー LWU-A202です。ごはん容器0.80L・お茶碗4杯分の大容量構成になっています。
買ったあと、最初にやること
届いてすぐ使う前に、公式が書いている詰め方を読んでおいてください。ここは各社で言っていることが少し違います。
象印の取扱説明書には「ごはん容器に、炊きたての熱いごはんを入れて」と書かれています。一方でスケーターの公式ページには「おかず類は冷ましてからおかず容器に入れてください」とあります。ごはんは熱いまま、おかずは冷ましてから。この2つはセットで覚えておくと迷いません。
農林水産省も弁当の詰め方について「ごはんやおかずが温かいうちに盛りつけてしまうと、蒸気がこもって水分となり、傷みの原因となってしまいます」「温かいところに置いておくと、細菌が増えてしまいますので、冷蔵庫やなるべく涼しいところに保管して、早めに食べるようにしましょう」と書いています。
温度そのものについては、厚生労働省が「調理した食品は速やかに10℃以下まで冷やすか、65℃以上で保管しましょう」「食中毒菌は20〜50℃の温度帯でよく増えます!」と説明しています。保温弁当箱の公式数値は6時間時点のもので、実際に何℃で保たれるかは使い方と環境で変わります。ここは製品の性能の話ではなく、公的機関が出している一般的な温度の目安として読んでください。
なお消費者庁の製品事故の資料には、「保温容器」で内ぶたが外れて熱湯によりやけどをした事例が1件載っています(資料上で型番は確認できませんでした)。フタの取り付けは、最初のうちは意識して確認しておくといいと思います。
保温弁当箱の捨て方(札幌市の場合)
最後に処分の話です。札幌市の分別のルールを確認しましたが、注意が必要でした。
札幌市の分別表には「弁当箱」の項目があり、燃やせるごみ(有料)と書かれています。ただし金属製のものは燃やせないごみです。プラスチック製の食器・食品保存容器も燃やせるごみ(有料)の扱いです。
ここで問題なのは、札幌市の分別表に「保温弁当箱」という名前そのものは載っていないことです。保温弁当箱はステンレス製の保温ケースとポリプロピレンの内容器という組み合わせなので、分別表をそのまま当てはめると、本体と内容器で区分が分かれる可能性があります。
分解できるものは本体と容器を分けて、札幌市の分別区分に照らして出すのが確実です。判断がつかない場合は、市の分別のページかごみ分別アプリで自分の住んでいる区の区分を確認してください。他の自治体にお住まいの方は、お住まいの市町村のルールが優先されます。
保温弁当箱おすすめまとめ
本記事では、保温弁当箱を5製品比較しました。要点は3つです。
- 公式が保温効力の数値を出しているのは5製品中3製品で、その数値の測定条件を4項目すべて書いていたのは1社だけでした。4条件が一致したメーカーの組み合わせは0組です
- ごはん容器の実容量は0.25L〜0.80Lまで3倍以上の開きがあります。総容量ではなくごはん容器で見ないと、低評価レビューで22件あった容量の失敗をなぞることになります
- 電子レンジと食洗機は容器ごとに可否が違い、公式に書いていない製品もあります。毎日の手間はここで決まります
迷ったらサーモス JBC-801。ただしケースごと洗いたいなら象印 SL-NC09、毎日持ち歩くならアスベル HLB-B700、1つの器で食べたいならスケーター STLBD8AG、しっかり食べたいならタイガー LWU-A202もおすすめです。
どうも、札幌のジョニー(@johnny__88)でした。
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